墓石事例集.7「御影石の水斑現象の除去」
△月□日 海岸に近いの地域のせいか、海風や砂塵等の厳しさを考慮し、
どのお墓の基礎にもそれぞれ頑丈なコンクリートが打たれて居ます。
それでも根石、外柵などに水斑(すいはん)現象と考えられる黒ズミ、
しかも全面にグラデーションをかけたような霞状態の模様が噴出。
天然石特有の経年による汚れ現象。
というには、ご立派なお墓にあってその白黒の差が目立ちすぎています。
ご担当の石材店様も、時にお客様のご質問に「?」といった困り顔だそうです。
ならば、「当方のメンテナンス技術でこのようにケアいたします、と継続管理契約を結び、お施主様へのご奉仕アイテムにされては?」というのが、私のご提案。
早速部位を決めて、テスト・デモ施工を実地し、ご覧頂きました。
この仕様は以前記事でご紹介のSTL303システム(平成15年11月15日号参照)を採用いたしました。
使用道具類は水バケツ、刷毛、ハンディーバーナー、ブラシ、等それに若干のケミカル類と、大半がホームセンターで用意できるものばかりです。
一般にお墓のリフォームといえば、リニューアル建て替え、割れや欠けの補修、または輝度向上のための現場での研磨作業などがまず考えられます。
しかし、ほとんどの墓石の場合、竿石、上台・下台の合端(あいば)に見られるヒズミ、コケ、カビ類等全体の汚れやこの場合のような水斑の除去なども、リフォームの一環と考えることも大切なはずだと思います。
お墓は終の棲家。現世の此岸の住居を毎日掃除するのと同じように、
気楽に手軽に清掃していただきたいものです。
と言うのも、私たちは誰しもが、いずれは彼岸の住人になる存在なのですから・・・。
※石材呼称は、御影石、大理石、ライムストーン等の通称に従います。
古いお墓の経年劣化、諦めないで下さい。綺麗に磨きます!
ご先祖様代々のお墓を綺麗にお守りします。