建築石材の実例集.34 「石(根石)の赤サビ」
□月×日 神社本殿、何10年ぶりのリニューアル工事と言う事で、善意の寄進が集まり本殿は見事に改築されました。
工事期間中、新しい支柱にしつらえられた新しい根石には、慎重にも慎重を期して養生を施したはずでした。だが、しかし!?
今回ご依頼頂いたこの案件は、典型的な第二次汚染のケースといえます。つまりは柱の使用材料からの転移汚染、というわけです。
因みに今回は、木柱のアク染みが時間をかけてたっぷりと染み込んでいたのでした。柱周りの養生を疎(おろそ)かにしていた結果に違いなく、屋根からの雨によるシミも含まれていたようです。
施工前 施工後
「本当にこのシミが抜けるの・・・?」現場でお会いしたゼネコン責任者氏の苦渋は、どこか潤んだ瞳の様相にアリアリでした。
「努力いたしますので、時間をください」と私。
どんなケースでも「はい、完璧に」とは申せません。たとえ経験上これは大丈夫と解っていてもです。
無数にある汚れの中で部位を決めて、何箇所かのテストに臨みました。
さて、根石の赤サビ洗浄のテスト手順です。- 必要箇所に養生
- 対象部位に特殊アク抜きケミカルを繰り返し塗布、湿潤を促します。
- ウエス、二枚重ねシップを施し、ラップをかけて様子を見ます。
- 翌日ラップを外し、洗浄し、乾燥させます。
ようやく、すっきりと当初の姿にもどった根石。
「ありがとう!」その姿を目にしたお施主様の言葉と合掌に、ありがたいお言葉と、私も思わず合掌しました。
※ 石材呼称は、御影石、大理石、ライムストーン等の通称に従います。
建造物の外壁や床などの経年劣化、綺麗に磨きます!
今まで、落ちなかった石材のシミや黒ズミの劣化汚れ・油性スプレーなどの落書きも消します!
石材洗浄はリフォームするより、早く安くお手軽です。
まずは、石材クリーニングの実績 → 施工事例集をご覧下さい。