建築石材の実例集.46 「大理石の床12年目の研磨」
○月□日 週末(ウィークエンド)の計画をあれこれ考えることの楽しさは、 そのことが実際に実現できた時よりも、ひょっとしたら楽しいのかもしれません・・・。
「石材ケア」にはそうした週末を利用せざるを得ない場合があります。
ところで皆さん、愛知万博はおいでになりましたか?長きにわたった世界のスペクタクルも、 当初の心配を余所に来場者は2,000万人を超え大盛況のうちに、いよいよこの9月25日にて幕を降ろします。
今回は、その愛知万博の会場のひとつがあり、「セトモノ」の起源となったこの街の老舗銀行。その本店リニューアル時に行った、大理石の床・12年目のケア施工です。
広々ゆったりしたロビー周りはさすがに、本店営業部。床・壁ともに総大理石貼りと、内装のしつらえからもこの銀行の力量といったものが感じられます。
一方、接客頻度の高いロビー周りの床には、もちろん日常の清掃は行き届いているとはいえ、 ヒールマークや掻き傷、ヒビ、黒ズミ等により、俗に言われる獣道(けものみち)ができ、お店の繁盛ぶりを伺い知ることができます。
施工前 施工後
さて、このケア施工の施工手順は、本コラム建築石材事例008でご報告の仕儀と同じ仕様となりますが、今回は施工スペースの中から3ヵ所を選び、 輝度計(グロスチェッカー)での計測を行いました。施工前の輝度はわずかに21と、さすがに年季を感じさせる値でしたが、ケア施工後には97の値を示し、ご満足いただけました。
作業では広い施工面積を2部に仕切り、2度の週末を利用してのケアです。年中無休のATMをご利用に来店されたお客様が、 すっかり磨き上がり輝度の上がった床に「あ、あの、ここ。踏んでもいいんですか?」。そぉ〜っと歩みを進める姿を拝見し、私の石物語にまたひとつ、嬉しいシーンが加わったような気がしました。
※ 石材呼称は、御影石、大理石、ライムストーン等の通称に従います。
建造物の外壁や床などの経年劣化、綺麗に磨きます!
今まで、落ちなかった石材のシミや黒ズミの劣化汚れ・油性スプレーなどの落書きも消します!
石材洗浄はリフォームするより、早く安くお手軽です。
まずは、石材クリーニングの実績 → 施工事例集をご覧下さい。